「紫陽花」
現実という引力に
君が引き戻されることを
僕は一番恐れていた
君が5月の淡いまどろみの中で
夢心地のままでいてくれたなら・・・
季節の風が気づかせた微妙な変化は
移り気な花を七色に彩り
その心を惑わせる
もう少しそのままで
僕の腕の中に抱かれたままで
そっと眠っていておくれ
花びらを揺らす雨音に
気づくことのないまま
詩
Write:2006.06.09
写真
Camera:OLYMPUS OM-2N
Lens:F.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.8
FUJI FILM NEOPAN ACROS100