「胡蝶の夢」 まるで胡蝶の夢のごとく 僕はただ溢れ出る蜜に 惑わされているだけだった 永遠などありはしない 永遠などありはしない 呪文のようにそう繰り返しながら 悠々と脳裏をかすめる快楽に溺れる 万物は絶えざる変化を遂げ 人も世も心さえも変わらぬ果…
『夏の名残』 「すごく日焼けしたね!」って 会うなり君は呟いた 僕より黒くなった肌を いつも気にかけていた君は 少年のような笑顔で僕を夢中にさせた 夏の名残を確かめるように そっと触れたTシャツの境界線 ぎこちないキスも キッチンでの独り言も 頼りな…
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