Another Blue ~もう1つのブルー

俺たちが生きて行くために、今 愛が必要なんだ

2023-01-01から1年間の記事一覧

帰り花

『移り気に 煩う恋の 帰り花』 (うつりぎに わずらうこいの かえりばな) Write:2023.12.13 Photo:2023.11.03 撮影 Camera:OM SYSTEM OM-1 Lens:OLYMPUS M.ZUIKO ED 60㎜ F2.8 Macro(35㎜換算120㎜) *解説:晩秋に季節外れの花を咲かせる紫陽花のように、あ…

青女月

膝枕 耳かき嬉し 青女月 (ひざまくら みみかきうれし せいじょづき ) Write:2023.10.04 Photo:2017.10.04 撮影 Camera:OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ Lens:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150㎜ F4.0-5.6 R (35㎜換算80~300㎜) 青女月(せいじょづき)=夜長月(よ…

『3年分の相性』

あなたとならどんな時も一緒にいられると信じてた その笑顔を見るたびにあなた以上の人なんていないと思ってた でもいつからだろう何か違うって感じ始めたのは あなたに強く抱きしめられるたびに自分の気持ちを誤魔化してた 身体を駆ける刺激がすべてを忘れ…

『久遠(くおん)』

うち妥協して結婚して 今はそれなりに幸せだと思うけれど 本当にこれで良かったのかなって 時々そう思うの キッチンで溜息をつくたびに 時計が逆回りするように あなたのことを思い出してる あの日あなたの手を振り切って 駆け出したのは うちのほうだった …

『糸』

糸を引くような午後の雨 あなたの言葉に誘われ 人知れず求め合う 梅雨寒に火照る肌は あなたのことを欲しがり うつし世の狭間を繰り返す 雨音が静か過ぎて 零れ出した吐息が 誰かに気づかれてしまいそう あなたの舌先が うちの舌を絡めとるように引き寄せる…

『好きと云い合って』

好きとか嫌いとかずっと云い合って生きて行きたかった 好きとか好きとか好きとか好きと云い合ってずっと抱きしめていたかった 生きる意味なんてただそれだけでよかった 自分の中に自分の知らない感情を見つけて怒涛のように打ち寄せる波に溺れるようなそんな…

『摩擦』

あなたのことをどんなに愛せたとしても 本当はこんな自分のことが怖いの この恋が人の道から外れた 陰りをおびた恋だと知っているから あなたに抱かれるまま 業の深さを感じられずにはいられない こんな自分はどうかしてると思う そうわかっていても このカ…

『彼の人』

彼の人は 幻のように過ぎ去って 想い出の中に生きている 彼の人は うちの全てを剥ぎ取って 露わな裸身を弄ぶ まるで平気な顔をして うちの精魂(こころ)を覗き込む 彼の人は 幻のように過ぎ去って 10年ひと世も区切らせぬ うちの那落の苦しみで 愛の姿で生き…

ユキヤナギ

愛しさが 募る小雨の 雪柳 (いとしさが つのるこさめの ゆきやなぎ) 春雨に濡れて揺れる雪柳を見て、無邪気で愛嬌のある君のことを思い出した。 *小さく可憐な白い花をつけるため花言葉は、「愛らしさ」、「愛嬌」。日本または中国原産と言われ、3月下旬~4…