Another Blue ~もう1つのブルー

俺たちが生きて行くために、今 愛が必要なんだ

ショートストーリー+写真(自作)

君は俺の首に腕を回して首筋の匂いを嗅ぐ

いつも君は部屋に入るなり、俺の首に腕を回して首筋の匂いを嗅ぐ。 「今日は何の香水?」そう君が聞くから、「なんだと思う、当ててごらん!」って俺は君に聞き返す。君は少し考えながら、思いついた香水の名前を言うけれど、だいたいは一度で当てることがで…

別れた彼女と再会

ぅ~頭が痛いhttp://img.mixi.net/img/emoji/60.gif気が付くと見かけない天井が俺の目にぼんやりと滲んできた。 ここは何処だろう?あっつ~頭痛て~(+_+) 辺りを見回すと畳の和室。おでこには冷たいタオルが俺の視線を遮っていた。 断片的だが、少しずつ記…

ランチタイム

「お昼一緒に食べに行かない?」ふいに彼女から声を掛けられた。 「うん、いいよ!」俺は一瞬驚いたけれど二つ返事で言葉を返した。 まさか隣の席に偶然座ることになるなんて夢にも思っていなかった。 彼女とは小学校で同じクラスだったけれど、何せまともに…

PENを持ったまま迷子になる・・・

「おまえさんのそのカメラ、えらい変わったカメラでんな?」 ふいに関西弁の知らないおじさんが俺に声を掛けてきた。 「あっ!これですか。オリンパスのペンですよ!『PEN E-P3』カワイイでしょう?」 俺がそう答えると、そのおじさんは怪訝そうな顔で、まじ…