「わたしにも嫌な感情はあるの」
そう云って君は僕を遠ざけようとしたけれど
君は一度だってそんな感情を
僕に向けることなどなかった
いつだって君は笑顔で
僕に接してくれた
疲れた表情を浮かべていたって
それを僕にぶつけたりはしなかった
僕はそんな君のことを
心から尊敬していたし
いつだって大切に思っていたんだ
そしてこんな我儘な僕を
いつだって笑って許してくれたのだから
僕が欲しかったものは
地位でも名誉でもお金でもない
たった一つ欲しかったのは
君と過ごした
やすらぎの時間だった
君の入れてくれるお茶と
君の肩をそっと抱きすくめる瞬間
それだけが永遠に続くことを
僕はただ願っていたんだ・・・
詩
Write:2014.05.28
写真
Photo:2010.06.04
Write by Katsuzi.Shinbo
Photo by Myus