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「乾いた唇」
冬枯れの街角で
乾いた唇
リップクリームを滑らせる指先が
ふと君を思い出す
もうずっと長い間
君のその柔らかな唇に触れていなかったことを
暮れて行く薄紫の背景が
追い討ちをかけるように
僕に気づかせる
乾いてしまっているのは
唇だけじゃないってことを・・・
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