アパートを廻っていると、そこにどんな人たちが住んで、どんな日々を過ごしているのかが気になる。
ドアを開けてもらったときに、出会う人々や玄関から垣間見る、その人たちの生活や匂い。
きちんと整頓された部屋もあれば、騒然と散らかった部屋もある。
俺が初めてアパート暮らしをしたのは社会人一年目の仙台で、6畳一間の古くて小さなアパートだった。
靴を2、3足置けばいっぱいほどの玄関と洗面所兼用の狭い台所。
そこに時代を物語るような裸電球がぶら下がっていた。
わずか半年あまりの時間を過ごしたアパートだったが、今でもその頃の様子を時々思い出すことがある。
撮影:iPhone3G、RICOH CX2