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「逢えない理由」
あの日約束を守れなかったこと
今でも君は怒っていますか?
どれだけ僕が君に逢いたかったか
どれだけ君が僕に逢いたかったか
たぶんその想いは
同じだったに違いないね
約束の日から もう3ヶ月が過ぎて
日没の早さとクリスマス・イルミネーションが
師走の忙しさを掻き立てる
逢えない理由を仕事のせいにするのが
何よりも嫌いだったはずの僕が
今はこうして日々の仕事に追われている
ステンカラーのコートに染み付いた
煙草の臭いに
ため息を漏らしながら
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