【返詩コラボ・第50回】
Photo by photolibrary
「淡い夢」
それはまるで
淡い夢だったのでしょうか
来年も
再来年も
またその次の年も
見事なまでに咲き誇る
この桜の木の下を
こうしてあなたと二人で
寄り添い歩けることを
心から願った あの日・・・
桜並木の隙間から
くっきりと見える
一点の曇りもない空のように
あの日 あの時
確かにあなたと夢を見たの
それはまるで
淡い夢だったのでしょうか
外堀を覆いつくす
薄紅色のじゅうたんに
想い出という一片(ひとひら)が
身を投げる
Words by denimroad
「 春の嵐 」
風に舞う花びらに
あの日の感覚が蘇る
気がつくと 隣にいつも君がいて
あの日 あの時
確かに抱きすくめた感覚を
桜舞い散る 春の嵐
切なさ舞い散る 想い出の嵐
気がつくと 心にいつも君がいて
風が吹き抜けてゆく
淡い夢を塗り重ねてゆくように
いままでも これからも
Words by yuhri_aizawa
「輪 廻」
艶やかに
そして潔く
あなたは行ってしまうのですね
ここにわたしを残したまま
満たし切れない想いを
ここに残したまま
この季節が来るたびに
きっとわたしは
あなたの存在の大きさを
繰り返し知ることになるのでしょう
気高く
そして無情に
いつまでも これからも・・・
Words by denimroad
*記念すべき50回目の返詩コラボは、ユーリさんと男女逆の目線での連詩になりました。
みなさんの住む町は、もう桜は散ってしまったでしょうか?それともこれからかな?
桜の季節に思い出される恋愛のエピソードなどありましたら、聞かせてくださいね!