Photo by Sato Nashie
「明日へ」
錆びたレールの平均台を
バランスを崩さないように歩いた
枕木の上をケンケンで
明日へ向かってジャンプした
この先はいったい
何処まで続いているのだろう
むせ返るような陽射しに目を細めながら
僕らはいつも遠くを見つめていた
知らない街へ行きたい
どこまでも続くマリンブルーの海辺を
陽が沈むまで走りたい
ぼんやりとした時間を過ごすうちに
僕らは大切な何かをやり過ごした
僕らにはまだ
知らない場所がたくさんある
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