Another Blue ~もう1つのブルー

俺たちが生きて行くために、今 愛が必要なんだ

怪奇現象!?

着信アリ・リアルバージョン」


あれは5年前の夏のことだった。あの頃俺は、確かに疲れきっていた。
慣れない仕事と執拗な上司のいじめに苦しみ、心身ともにボロボロの状態だった。
しかも、ひと月前に交通事故に遭い、肋骨に全治一ヶ月のケガをおってしまい、ひと月後に迫った駅伝大会に向け、トレーニングの遅れを取り戻そうと焦っていた。

あの日もいつものように会社を出ると、仕事用の携帯の電源をOFFにしジムへ向かった。まだ、肋骨に痛みがあり全力疾走はキツイ。仕方なく軽いジョギングとウォーキング中心で60分ほどのメニューをこなし、シャワーを浴びてジムを出た。

車に戻ると俺を待っていたかのように携帯がけたたましく鳴り出した。
えっ?電源を切ってあるはずの携帯がナゼ?不思議に思いながらも電話に出てみると、「もしもし、わたし・・・・・」と云ったかと思うと、すぐに電源が再びOFFになった。

俺は一瞬、我を疑った。ストレスで幻聴を聞いたのだろうか?
それとも疲れのあまり気が変になったのだろうか?
OFFになっている電源を入れると、なんとたった今掛かってきた電話の着信履歴が残っている・・・・・。

これは夢でも幻聴でもなく、間違いなく着信があったことの証明である!
しかし、残念ながら非通知のため、折り返し電話の主を確かめることは不可能だった。
一体誰が?そして、電源の入っていない携帯がナゼいきなり鳴り出したのか?

あれから5年がたった今でも、その不思議な現象の謎は解けていない!?
携帯の不具合なのだろうか?それとも誰かの怨念がOFFになった携帯の電源を入れたのだろうか?



*これはフィクションではなく、5年前の夏に実際にあった俺の体験談です。
こんな事って実際にあるのでしょうか?単なる携帯の不具合であれば、チャンチャンで終るんですが、テレビとかオーディオが電波か何かの影響でリモコンを動かして、電源を入れてしまうというのは聞いたことがありますが、携帯ではあり得るのでしょうか?もし、同じような体験をした方がいたら教えて下さい。