Another Blue ~もう1つのブルー

俺たちが生きて行くために、今 愛が必要なんだ

PANAMAカヴァーオール

自分の持っているデニム・コレクションの中で、もっとも希少価値が高いと思うモノは、Levi'sでも、Leeでも、Wranglerでもなく、PANAMAという1910年代の無名のカヴァーオール。
たぶん持っている人は日本で俺ひとりだけだと思う!?

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PANAMAというブランド名の下に、[UNION MADE]と書かれている点に注目してみて頂きたいのですが、なぜ当時、その中南米アメリカ合衆国の民族衣料ともいえるデニムのワークジャケットが存在したのか?
その背景を知るにはパナマという国の歴史から紐解いていく必要があります。 
http://ja.wikipedia.org/wiki/パナマ 

スペイン、コロンビアと2度の植民地時代から独立したパナマは、後にアメリカによって、再び支配されることになるのですが、太平洋と大西洋をつなぐ運河が、大きな経済効果を生むと考えたアメリカは、1903年に運河建設の権利を得ます。そして1914年にアメリカの手によって、パナマ運河は開通を果たします。

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ボタンの裏に刻まれた[PTA.7.22.1913-2.26.1918]という年号は、単に1910年代のカヴァーオールであるという意味だけではなく、そうした歴史的な背景の重みさえも刻まれているのではないかと思うのです。

このカヴァーオールの金銭的な価値は、何人(なんぴと)たりとも知る由もありませんが、自分のデニム道に、何より深く刻まれているのでした(^_-)-☆

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