Photo by フォトライブラリー
「冬空」
ぎこちないキスを交わすと
君は僕の肩に顔を埋めて
そっと頬を摺り寄せてくる
その深い息使いから
愛しさと切なさが同時に伝わってきて
僕は君を抱きしめる腕に
さらに力をこめた
午後の日差しを失いはじめた空が
夕闇に包まれ
転がるように駆け出した
二人の想いが
かけがえのないものへと
変わって行く・・・
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