Photo by ATELIER M
「週末の午後に」
ふいに立ち寄ったショッピングモールで
あなたによく似た人を見掛けた
小さな男の子の手を引いた
屈託のない その笑顔に
忘れかけていた情熱が
どうしようもないくらいに
胸にこみ上げてくる
週末の午後
かけてはいけない電話
きっとあなたは慌てて
電話を切るのでしょうね
そして間違い電話だって笑いながら
その場を繕うのでしょう
いけないことだとわかっていても
どうしようもないくらいに
胸にこみ上げてくる想い
この胸に住む
あなたという存在
今でも あなたのことを
好きだという気持ちに気づかされる
週末の午後
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