Photo by hoshino ai
『騙されてあげる』
「あなたになら騙されてもいいわ」
わたし真剣にそう思っていたの
それはきっと隠しようのない
わたしの中のオンナが
あなたを求めていたから
今まで他の誰にも感じることのなかった感情を
あなたにだけ感じていたから
だから わたし
あなたになら騙されてあげる
わたしの一番大切な時期(とき)を
あなたにだけ見せてあげる
耳元でそっと
「愛してるよ」って囁いて
もっと強く抱きしめて
「今夜は帰さない」と唇を奪って
もっと もっと あなたを
感じさせて
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