Photo by hoshino ai
「ため息のスイッチ」
忙しさに追われ
ふと ため息をついた瞬間に
忘れかけていたことを思い出す
いいえ 忘れていたわけではありません
忘れるはずもありません
何度となく忘れようとしてはみたけれど
忘れることなどできなかった
そんな あなたのことが
今でも好きだから
どうしようもなく込み上げてくる
一筋の感情を
今夜は抑えることなどできそうになくて
ソファにもたれたまま
独りで震えています
ねえ今すぐ抱きしめて
今すぐにねえ
泣き濡れたまま眠る
女の淋しさを
今すぐに抱きしめて
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