Photo by 文六
「もう何も・・・」
朱色の太陽が
すべてを包み込み
ふたりを夕闇へといざなう
この有り余るほどの
人生の生々流転を
すべて飲み込んでしまうほどに
君と一つに交わっていたい
運命はただ残酷に
ふたりを引き裂いてしまうのなら
この夕暮れの縮図を
すべて葬ってしまいたい
もう何もいらないんだ
君以外には もう何も・・・
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