さっき押し入れを整理していたらダンボールの中から
懐かしいものを発見しました。
それは1994年の夏に出版した俺も著書「デニムのように生きてみたい」の
「ゲラ刷り」と云われる物です。
印刷関係や出版関係、広告関係の仕事をされたことのある方は
ご存知だと思いますが、
印刷に回される前の最終校正用のコピーで、
最終チェックされた文字が書き込まれてあったりするアレです。
当時はまだ、Macとかはそれほど普及していなくて、
最初に手書きで原稿用紙に俺が書いたものを
出版社の方が一旦ワープロで入力して、それを写植屋さんに入稿して、
打ち込んでもらうという工程だったと思います。
写真も今のようにデジカメではなく、いわゆるバカチョンカメラで撮ったものやブツをスタジオに持ち込んで、プロのカメラマンに撮影していただいたものなどを使っていました。
印刷原価も今よりは若干高くて、今にして思えば本を出版するという作業は個人というレベルでは、非常に時間と手間とお金がかかる作業だったように思います。
こうして完成した自分の本が、今の自分を形どる大きなルーツになっている・・・。
思わず片付けの手を止めて、原稿や写真やネガに見入ってしまいました。
このゲラ刷りは、自分の懐かしい足跡として残しておこうと思います。